ベッド下の収納は、箱を見に行く前に脚の下を測ってください。床から、フレームのいちばん低いところまで。そこで出た数字が、その家で使える箱の高さの上限です。
上限が16cmだと、話はそこで終わります。ニトリの脚付きすのこベッドが持つ3段階、26cm・16cm・6cmの真ん中の数字。ベッド下と名前の付いた箱で、この16cmに入るものはゼロです。
結論
脚下が21cm以上あって、本や漫画をまとめて入れたいなら、樹脂の箱の約5kgでは足りません。耐荷重を約18kgと書いてある桐の箱へ 楽天で見る
この記事の判断は、各商品ページとメーカー公式サイトの記載をもとにしています。
16cmという数字を決めているのは、箱ではなくベッドの側。
脚の高さが、6cm・16cm・26cmから選べる
ニトリの天然木3段階高さ調整 脚付きすのこベッドは、商品説明の「【ベッドの高さ(ベッド下)】」という欄にこう並べています。ハイタイプ26cm(20cm)、ミドルタイプ16cm(10cm)、ロータイプ6cm(0cm)。
括弧の中の数字は、私は無視しています。継ぎ脚を外した状態なのか、すのこの桟の下までなのか、ニトリは説明を付けていません。読み方の決まらない数字を採寸の基準にはできない。脚下に当てるのは外側の3つでいい。26、16、6。
同じページに、もう一行。「高さは【 ハイタイプ / ミドルタイプ / ロータイプ 】の3段階に調整可能。」。別の型番の高さ調整可能頑丈すのこベッドには、調整できる理由まで書いてあります。「収納ケースやお好みにあわせて高さを3段階調整することができます。」
売っている側が、収納ケースに合わせてベッドの高さを変えてくださいと書いている。
3段階ある中で、収納の側から見て意味があるのは26cmだけです。6cmには箱が入らず、真ん中の16cmはこのあと全滅します。上げられるフレームを持っているなら、脚は最初から最上段でいい。
16cmには、1つも収まらない
脚下が16cmのときと26cmのとき、箱の高さを当てるとこうなります。今回の3点に、ベッド下専用をうたう他社の2点を参考として足しました。
| 箱 | 外寸の高さ | 脚下が16cmのとき | 脚下が26cmのとき |
|---|---|---|---|
| JEJアステージ ベッド下収納ボックス | 16.5cm | 0.5cm足りない | 9.5cm余る |
| 家具の里 NBシリーズ収納ボックス(桐) | 20.8cm | 4.8cm足りない | 5.2cm余る |
| カグト BSB-8020(キャスター付き) | 20cm | 4cm足りない | 6cm余る |
| カグト BSB-8020(キャスターを外す) | 15cm | 1cm余る | 11cm余る |
| 参考|ニトリ ベッド下収納ケース キャスター付き(L) | 16.2cm | 0.2cm足りない | 9.8cm余る |
| 参考|山善 SMD-7619 | 18.5cm | 2.5cm足りない | 7.5cm余る |
ロータイプの6cmは6行とも答えが同じになるので、列にしていません。脚を6cmまで下げて使うなら、ベッドの下は最初から勘定に入れないほうがいい。掃除機の通り道として空けておくほうが、その家では働きます。
目を引くのは4行目です。ミドルタイプの16cmに収まったのは、カグトのキャスターを外した15cmだけ。残りは全部つかえます。しかもニトリの箱は0.2cm、JEJアステージは0.5cmの差で落ちている。
ニトリが自分のベッドを16cmと書き、自分のベッド下収納ケースを16.2cmと書いている。同じ会社の同じ売り場で、0.2cmすれ違っています。
薄い順に並べて選ぶ表になるはずでした。16という数字を上に置いた時点で、選ぶ場面ではなくなります。入るか入らないか、それだけの表です。
0.2cmや0.5cmで落ちた箱を、惜しいからと買うのはやめてください。入らなかった箱は、返品するか、部屋のどこかで別の場所を取ります。ベッド下収納がうまくいかない原因は、たいていこの「たぶん入る」です。
同じ箱が、16.5cmと17cmの両方で売られている
JEJアステージのこの箱は、少なくとも2つの店に並んでいます。片方の商品名は「高さ16.5cm」、もう片方は「高さ17cm」。
内寸も、中央部の高さも、重さも、材質も生産国も、16.5cmと名乗るページと17cmと名乗るページで同じ値が並びます。17cmのほうの仕様欄には「外寸:約 幅39×奥行80×高さ16.5(cm)」。商品名と仕様欄が、同じページの中で0.5cmずれています。
この0.5cmは、ここまで読んだあとでは誤差になりません。16cmに対して16.5cmが0.5cm足りない、という話をしたばかりです。商品名だけを見て「17cmはうちには高い」と候補から外すと、入る箱を1つ落とします。
耐荷重の欄も割れていました。16.5cmのページが約5kg、17cmのページが約10kg。寸法も重量も材質も同じ箱に、2つの数字が並んでいる。こういうときは低いほうを採ります。5kgの箱だと思って衣類を入れた人は困りませんが、10kgの箱だと思って本を積んだ人だけが損をするからです。
高さも耐荷重も、商品名で決めないでください。仕様欄の数字だけで足ります。
3点を、脚下に当てて並べる
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この印が見ているのは、測った脚下にそのまま入るかどうか。それだけです。◎は測って17〜20cmだった家に、○は21cm以上を確保できる家に、△はベッド下以外を探したほうがいい。◎○△は各商品ページで確認できた仕様に基づくORZOの3段階の判断です(測定値ではありません)。
脚下を測ってからこの表に来たなら、自分の数字が入る行があるかだけ見てください。入る行が1つも無いなら、箱を探すのはここで打ち切っていい。 探しても出てきません。
上の寸法もレビューの数も、2026年8月の表示です。仕様欄の数字は黙って差し替わるので、脚下との差が1cm以内の箱だけ、買う日にもう一度当ててください。差が3cm以上あるなら、その手間は要りません。
高さ16.5cm、幅39cm、奥行80cm。内寸の高さは13.8cmで、中央部だけ12.9cmまで下がります。フタが真ん中で分かれていて、片側だけ開けられるハーフオープン式。ベッドの下から箱を全部引き出さなくても、半分開ければ手が入る形です。
外側16.5cmに対して、中は13.8cm。2.7cmはどこかへ消えて、使えるのは外寸の8割ほどになります。中央の12.9cmはそこからさらに0.9cm低い。畳んだ毛布を平らに詰めるとき、いちばん薄い場所がこの真ん中です。
購入者が繰り返し書いているのも、その真ん中のことでした。「ちょっとふくらみのある物を入れると真ん中が浮いてしまう」「ふたのハマリが若干甘くて浮く」「かさばるようなセーターなどは蓋をしても、蓋が浮いてきてしまいます。余裕をもった収納でなければいけません」。長辺と短辺のどちらからも開けられる構造の引き換えだと書いている投稿が複数あって、詰めすぎなければ気にならない、という着地までよく似ていました。
だからこの箱は、13.8cmを使い切る箱として選ばないほうがいい。畳んだものを寝かせて、上に余白を残す。その量に収まるなら、引き出さずに半分開けて手を入れられる利点がそのまま残ります。
フタもバックルもコロも同じポリプロピレンで、完成品の日本製、重量1.42kg。コロは転がしたい向きを選んで取り付けます。取り付けの向きで引き出す方向を選べる点を良かったこととして挙げる投稿は複数あり、キャスターが箱の底に半分沈む形なので他社の飛び出すタイプより容量を取れた、と書いている人も1人いました。
幅の39cmには、購入者の側から注釈が付いています。2段ベッドの階段の間が39.5cmで通せなかったという投稿に、店が「在庫品を計測したところ連結部分も含めて約39cm」「材質の特性上若干の誤差や個体差が生じる場合がございます」と答えている。脚と脚のあいだを通す予定があるなら、幅は1cm余らせて測っておいてください。
耐荷重は、ここでリンクしているページの表記で約5kg。衣類とタオルの箱です。漫画をまとめて入れる箱をここで探しているなら、見る棚を間違えています。
サイズ欄は「幅830×奥400×高208(mm)」。今回の3点で、寸法をミリで書いているのはここだけです。cmに直すと高さ20.8cm、幅83cm、奥行40cm。ミリのまま脚下と見比べると桁を1つ読み違えるので、先に直してから当ててください。
桐無垢材は15ミリ厚で、角は蟻組み加工。底板が4ミリ厚、フタ板が5.5ミリ厚の両面桐貼り合板。側板とフタ板は無塗装のままで、前板だけウレタン塗装が入っています。重量4kg、完成品。キャスターは横付けのスリムタイプで、本体の耐荷重が約18kg、キャスター単体の耐荷重が38kgと別々に書かれています。
18kgが効いてくるのは、衣類より重いものを入れるときです。樹脂の箱に書いてある上限は5kgか10kg。今回の3点で、耐荷重がその倍以上まで出ているのは桐の箱だけでした。本や雑誌をまとめてしまう予定があるなら、ここで先に差が付きます。
購入者の声で目立つのは、軽さとフタの2つです。「思った以上に軽くて」「桐なので動かす際も軽く」と書く投稿が複数。フタのほうには癖があるという声が集まっていて、「蓋はピッタリ過ぎて、頻繁に動かすのには向きませんが、基本外して使うので問題なしです」「全開近くにするのは板がしなってやりにくい」「薄いので開け閉めの際に気を使います」。スライド式なので開けるぶんの逃げ場所が要る、という指摘も1件ありました。
ここが選び分けの線になります。この箱は、ベッドの下に入れたまま半分だけ開ける使い方には向きません。引き出して、フタを外して、また戻す。週に何度も触る物を入れる箱とは思いません。入れるなら、シーズンオフの衣類か、置いたら動かさない本のほう。18kgはそういう中身にだけ効く数字です。
桐が湿気を吸うという説明もページにありますが、除湿を目当てにこの箱へお金を出すのは、やめておいたほうがいい。どこまで吸うのかの数字が無いものに、差額は払えない。選ぶ理由は、18kgを入れても4kgの箱のまま引き出せることのほうです。
外寸は高さ20cm、幅80cm、奥行50cm。内寸の高さは13cm。サイズ欄の最後に、今回いちばん引っかかった一行が付いています。「※キャスターを取り付けない場合の外寸高さは約15cmです。」
キャスターが5cmを占めている。外せば15cmになり、脚下16cmに1cmの余裕で収まります。6つ並べた高さの中で、ミドルタイプに届く数字はこれだけでした。
ただし外した先のことは、店自身が書いています。「キャスターを外してご使用は可能ですが、接地面が傷つく恐れがありますので、床面の保護をおすすめいたします」。360度回転するキャスターで、ストッパー付きが2個、ストッパーなしが2個。それを取り去って、7.4kgの箱を床へ直に置くことになる。
材質はMDF、PB、プリント化粧繊維板。お客様組み立て家具で、平面耐荷重は約10kg。底板は約1.3cm厚で、そのぶん本体も重い。
15cmは、この記事でいちばん惜しい数字です。それでも、そこへ届かせるために車輪を捨てて7.4kgの化粧板を床に直付けするなら、ベッドの下に入れる箱として選ぶ意味がありません。この箱を買うなら、キャスターを付けたまま置ける場所を先に決めてください。
外して稼いだ1cmは、何と引き換えなのか
キャスターと高さの関係は、他社の説明文にも顔を出します。天馬はベッド下収納のコラムで、自社のプロフィックス カバコに差込式キャスター30を付けられるとしたうえで、「キャスター使用時は高さが4cmアップします」と添えています。付ければ増え、外せば減る。カグトの箱でいえば、20cmのうち4分の1が車輪でした。
そして同じコラムには、車輪を足す理由のほうも書いてあります。「キャスター付きのケースなどであれば、スムーズな取り出しができるためこまめな掃除や換気ができ、床下の湿気がこもることも防げます」。
順番に注意して読むところです。キャスターが湿気を止めるのではありません。転がるから出し入れの回数が増え、回数が増えるから箱の下と中の空気が動く。効いているのは頻度のほうで、車輪そのものには何の力もない。
だから、キャスターを外して1cmを稼ぐ解き方には値札が付いています。稼いだ1cmと引き換えに、床を引きずる7.4kgの箱ができる。半年に一度しか動かさない箱になれば、その下の床も半年に一度しか掃除されません。私はこの外し方をとりません。
うちのベッドは脚が付いていないタイプです。この場合、どこからどこまでを測ればいいんですか。
床から、ベッドのいちばん低い部材の下端まで。ニトリが商品ページで使っている欄の名前も「ベッドの高さ(ベッド下)」で、括弧の中でどこの高さかを言い直しています。そこへ箱の外寸を当ててください。キャスター込みの数字で。
測ったら16cmでした。今回の3点はあきらめですか。
箱の側では、あきらめです。ただ、ニトリのすのこベッドには収納ケースに合わせて3段階に調整できると書いてあります。同じフレームのまま26cmまで上げられるなら、先に上げてください。箱を探すのは、それからです。
ベッド下に置くなら、フタの無い箱は買わなくていい
フタの目的を、メーカー自身が名指ししている例があります。山善のSMD-7619は、商品ページの見出しが「ホコリを防ぐスライド式のフタ付き」。説明文にも「●ホコリを防ぐ、スライド式のフタ付き(取っ手用の穴はあり)」と書かれていて、穴が開いていることまで併記してあります。完全には閉じない。それでも付ける理由が、ホコリでした。
同じ山善のページで、高さの書き方も割れています。商品名は「高さ15cm」なのに、説明文には「●床から前板上までの高さ: 18.5cm」「●床から側板・背板上までの高さ: 17.5cm」と2つの数字がある。1つの箱に3つの高さが並んでいて、どれを脚下に当てるかで答えが1cm動きます。上の表に18.5cmを採ったのは、そこがいちばん先にぶつかる数字だからです。
カグトのほうはどうか。ページ上部の「ベッド下収納のシリーズ一覧」に、「■収納ラック本体」と「■フタ付き収納ボックス」が別々に並んでいる。同じ店が、同じベッド下という用途に、フタの有る型と無い型を用意しています。BSB-8020は前者で、商品名にも仕様欄にもフタは1度も出てきません。
ベッド下に置くなら、フタの無い箱は買わなくていい。上が開いたまま床すれすれに置く箱は、ホコリの受け皿になります。しかも、払いに行きにくい場所です。
フタを付けたところでホコリが消えるわけでもなくて、JEJの箱にも「蓋の部分に凹凸があるデザインなのでホコリが溜まりやすいのが少し残念」という投稿が1件ありました。それでも、乗るのがフタの上か中身の上かの差は大きい。片方は拭けば済み、もう片方は洗い直しになります。
BSB-8020そのものは、置き場所が変われば顔も変わります。底板1.3cm厚で本体7.4kg、平面耐荷重10kg。商品説明のほうが挙げている置き場所も、寝室や子ども部屋のベッド下と、家の中のちょっとしたすき間の両方でした。落ちるのは、フタの無い箱をベッドの下に置いたときだけです。
床すれすれは、開き方の判定まで変える場所。同じ箱を目線より上に置いたときにどちらが有利になるかは、手を伸ばす高さで開き方が入れ替わる記事に分けてあります。
箱が入らないなら、上げるのはベッドの側
押入れの中板は動きません。クローゼットの棚も、賃貸なら外す相談から始まる。あの場所で決まっている手順は、空いている高さを測り、その高さに合う箱を探すこと。中板で切られた3つの空間を別々に扱った記事は、その順番のまま書きました。
ベッド下だけ、事情が違います。脚を差し替えれば26cmと16cmと6cmを行き来する。しかもメーカーが挙げている理由の1つが、収納ケースに合わせて、です。空間の側が箱に寄ってくる収納場所は、家の中でここくらいしかありません。
測った脚下が16cmで止まったとき、道は2つあります。15cmまで下がる箱を探して、キャスターを外して床に直置きするか。ベッドを1段上げて、10cm丸ごと手に入れるか。
選べるベッドなら、箱より先に脚を上げてください。 1cmを削り合って箱を探すより、10cmもらってから箱を選ぶほうが、選択肢が増えて速い。
上げられるフレームかどうか。箱を探す前に、そこを見てください。



